各機能のご紹介
スイッチONでケロケロボイスが作れるantares Auto-Tune evo搭載
多くのスタジオにおいてDAWとともに使われるピッチ補正エフェクトと同一のantares Auto-Tune evoを搭載。
スタジオと同じクオリティでのピッチ補正、ケロケロボイスエフェクトをライブステージで作り出すことができます。
設定値はスケール(音階)とスピードの2つのみ。
スケールを半音階に設定し、スピードを最速に設定すれば、スイッチONでケロケロボイスを出力することができます。
- 楽曲に合わせたケロケロボイスが設定できるスケール設定
- エフェクトのかかり具合を調整できるスピード設定
- ダイナミックマイク、コンデンサーマイクの直接入力に対応
- プロユースにおいて必要な詳細設定も可能
楽曲に合わせたケロケロボイスが設定できるスケール設定
ケロケロボイスは入力音を強制的に指定した音程に補正し、音と音のつながりをコントロールすることで生まれるエフェクトです。したがって、楽曲に合わせてスケールの設定を行うことでより楽曲にマッチしたケロケロボイスを作ることができます。
設定はプリセットとして保存できるため、楽曲ごとにプリセットを作ることで複数の楽曲に対応できます。
12音すべてを使う(半音階)クロマチックと、メジャー及びマイナースケールが各12、合計25のスケールから選ぶことができます。
すべてのスケールはカスタマイズできますので、CメジャースケールにC#をプラスする、といった設定も可能です。
エフェクトのかかり具合を調整できるスピード設定
ケロケロボイスは入力音を強制的に指定した音程に補正し、音と音のつながりをコントロールすることで生まれるエフェクトです。したがって、楽曲に合わせてスケールの設定を行うことでより楽曲にマッチしたケロケロボイスを作ることができます。
設定はプリセットとして保存できるため、楽曲ごとにプリセットを作ることで複数の楽曲に対応できます。
ダイナミックマイク、コンデンサーマイクの直接入力に対応
フロントパネルに設けられたマイク入力は、ファントム電源の供給が可能です。ライブでよく使用されるダイナミックマイクはもちろん、コンデンサーマイクにも対応できます。
入力レベルも調整が可能です。
プロユースにおいて必要な詳細設定も可能
スケールとスピード設定以外にもAuto-Tuneの詳細設定が可能。プロユースで活用する場合の細かなニーズにも応えます。Audio Type (Soprano Voice, Alto/Tenor Voice, Low Male Voice, Instrument)入力音のタイプを選択できます。Audio Typeを正確に設定することで入力音に適したピッチ補正が行われます。
スケールとスピード設定以外にもAuto-Tuneの詳細設定が可能。プロユースで活用する場合の細かなニーズにも応えます。
Auto-Tune Sensitivity (1 to 25)
入力音にボーカル以外の音が混ざっている場合の検出感度を調整できます。ライブなど、モニター音が大きい場合などに調整することでより適切なピッチ検出をすることができます。初期値は7です。
Detune (+/-100cents)
ピッチ補正の基準値を調整することができます。4セントで1Hzとなりますので、+/-25Hzの調整が可能です。
演奏中や曲間でのON/OFF、プリセット変更に対応できる
MIDI/フットスイッチでの外部コントロール
フットスイッチ及びMIDIによる外部コントロールに対応しています。曲中のエフェクトON/OFFだけでなく、複数の楽曲を演奏する場合でも柔軟に対応が可能です。
- 任意のセクションだけケロケロボイスを使う場合に便利なフットスイッチ
- DAWと同期したプリセットチェンジに対応するMIDIコントロール
- 任意のセクションだけケロケロボイスを使う場合に便利なフットスイッチ
- フットスイッチの接続が可能ですので、Auto-TuneエフェクトのON/OFFを足元でコントロールすることができます。フットスイッチはギター用などの一般的なフットスイッチに対応しており、接続したままTA-1VPを起動することで極性を自動的に検出します。Auto-Tuneを含むそれぞれのエフェクトセクションのON/OFFの他、プリセットの順送りもアサインすることができます。
- DAWのシーケンスと同期したプリセットチェンジに対応するMIDIコントロール
- MIDIキーボードやMIDIインターフェースからのMIDI信号によって外部コントロールが可能です。プログラムチェンジ及びコントロールチェンジに対応しています。プログラムチェンジではプリセットの変更を、コントロールチェンジでは任意のコントローラーを外部からコントロール可能です。Auto-Tuneスピードを外部コントロールすれば、楽曲の展開に合わせてピッチ補正のスピードを可変することができます。ライブでDAWを使用している場合は、DAWのプロジェクトにあらかじめプログラムチェンジを入力しておくことで自動的にプリセットを切りかえることができます。
- Auto-Tune使用時も歌いやすいモニター環境を作れるダブルトラッキング出力
- ライブステージでケロケロボイスを使う場合、モニター音にも気を配る必要があります。エフェクトがかかった音をモニタースピーカーに返すと歌いにくい場合は、ダブルトラッキング機能を用いることで客席とステージモニターにそれぞれ異なる音声を出力することが可能です。この機能をオンにすると、メイン出力からはエフェクト音、ダブルトラッキング出力からはドライ音が出力されます。メイン出力を客席側に、ダブルトラッキング出力をモニタースピーカーに出力すれば、エフェクトがかかっていない音を聞いて歌うことができます。
※この方法を用いてモニター環境を構築する場合は、Auto-tuneを常時ONにしてお使いください。Auto-tuneのON/OFFで出力される信号(ドライ/ウェット)が逆になります。(Auto-tune ON: MAIN-WET/DOUBLE-DRY, Auto-tune OFF: MAIN-DRY, DOUBLE-WET)プロフェッショナルユースに耐えうる高品位なオーディオ回路 - 安価なデジタルエフェクトプロセッサーでは簡略化されることが多いオーディオ回路も、ミュージシャンのパフォーマンスをクリアに捉えることができる高品位な構成を採用しました。マイクプリアンプは、透明性が高く、超低ノイズで定評のあるTASCAMオリジナルマイクプリアンプUltra HDDAを搭載。
ライブハウス常設用途に最適なボーカルエフェクト群
Auto-Tune以外にもボーカルトラックのサウンドメイキングに便利な機能を網羅。ライブハウスやホールなどに常設し、ボーカル専用のプロセッサーとして活用することが可能です。
セクションごとにメーターが設けられているため、PA/SR用途において詳細なレベル監視を行うことができます。
- 異なるマイクのサウンドを得られるantares マイクロホンモデラーテクノロジー搭載
- ボーカルのダイナミクスをコントロールするコンプレッサー
- ハウリングキャンセルにも活用できる2系統のイコライザー
異なるマイクのサウンドを得られるantares マイクロホンモデラーテクノロジー搭載2000年にTEC Awardsを受賞したantares社のMicrophone Modelerテクノロジーにより、ソースマイクとモデリングマイクを選ぶだけで異なるマイクのサウンドを手軽に演出することが出来ます。 ソースマイクに著名なマイク14種類およびマイクタイプ5種類を用意。
モデリングするマイクは「ハンドヘルドダイナミック」や「ラージダイヤフラムコンデンサー」などマイクタイプ11種類より選択することができます。
antares社のプラグインに搭載されているチューブモデリングも搭載しています。
ボーカルのダイナミクスをコントロールするコンプレッサー
ボーカルのサウンドメイキングには欠かせないコンプレッサーも装備していますので、コンソール前段に配置することでボーカルトラックのみハイグレードなサウンドメイキングを行うことができます。一般的なコンプレッサー同様にアタック、リリース、レシオなどの設定が可能です。ゲインリダクションはLEDメーターによって表示されるため、視認性も抜群です。
ハウリングキャンセルにも活用できる2系統のイコライザー
2バンドのイコライザーを装備しています。
高域の強調やローカットに使えるだけでなく、ノッチフィルターも備えているためハウリングキャンセルにも活用できます。ローパスフィルター/ハイパスフィルター/シェルビング/ピーキング/バンドパス/ノッチの6種類から2種類を適応することができます。
サンプルボイス
- スイッチONでケロケロボイスが作れるantares Auto-Tune evo搭載
- Auto-Tune使用時も歌いやすいモニター環境を作れるダブルトラッキング出力
- プロフェッショナルユースに耐えうる高品位なオーディオ回路
- 演奏中や曲間でのON/OFF、プリセット変更に対応できるMIDI/フットスイッチでの外部コントロール
- ライブハウス常設用途に最適なボーカルエフェクト群
プロフェッショナルレコーディングの世界で定番となったピッチ補正エンジンAuto-Tuneは、今やピッチ補正に留まらず独特のケロケロボイスを生み出すエフェクターとして活用されています。
レコーディングにおいて使用する場合はプラグインエフェクトとして使われており、これをライブコンサートで再現するには、プラグインを使うためのDAWシステムを用意する必要がありました。
その煩雑さはライブシーンでケロケロボイスが使われにくい要因のひとつでした。 TA-1VPは、このantares Auto-Tuneの進化系であるAuto-Tune evoを搭載した、ハードウェア・ボーカルプロセッサーです。
マイクまたはラインで信号を入力し、スイッチをONにすればすぐにケロケロボイスを得ることができます。
ラックケースに入れてコンサート会場に持ち込めば、大規模なシステムを用意することなくそのサウンドをステージで使うことができます。
ステージで使用するためにはエフェクトサウンドが得られるだけでは不十分。
厳しいリアルタイム性を要求されるステージならではの機能が求められます。
TA-1VPでは、フットスイッチ及びMIDIによる外部コントロールに対応し、エフェクトのON/OFFやプリセットチェンジを外部からコントロールすることができます。
また、ステージモニターのアレンジも可能で、ダブルトラック出力を活用することでステージモニターとメインスピーカーに異なる音を出力することができます。
スイッチONでケロケロボイスが得られるだけでなく、業務用途、プロフェッショナルユースに耐えうる仕様を網羅。
Auto-Tuneの詳細設定をはじめ、TEC AWARDを受賞したマイクモデラー、コンプレッサー、イコライザーなどボーカルのサウンドメイキングに必要なエフェクトを搭載していますので、ライブハウス常設のボーカルプロセッサーとしても活用することができます。
音楽シーンを支え続けるAuto-Tuneが搭載された、ハードウェア・ボーカルプロセッサーTA-1VP。
次のコンサートからは、ケロケロボイスで観客をさらに興奮の中に。
仕様
【概要】
・入力マイク入力 | XLR-3-31(1:GND、2:HOT、3:COLD) |
---|---|
入力インピーダンス | 2.2kΩ |
規定入力レベル | -56.5dBu~-26.5dBu(PADオフ時) -36.5dBu~-6.5dBu(PADオン時) |
最大入力レベル | -10.5dBu(PADオフ時) +9.5dBu(PADオン時) |
ファンタム電源 | +48V |
ライン入力 | TRS標準ジャック(チップ:HOT、リング:COLD、スリーブ:GND) |
入力インピーダンス | 10kΩ |
規定入力レベル | +8dBu |
最大入力レベル | +24dBu |
メイン出力 | TRS標準ジャック(チップ:HOT、リング:COLD、スリーブ:GND) |
---|---|
出力インピーダンス | 100Ω |
規定出力レベル | +4dBu |
最大出力レベル | +20dBu |
ダブルトラッキング出力 | TRS標準ジャック(チップ:HOT、リング:COLD、スリーブ:GND) |
出力インピーダンス | 100Ω |
規定出力レベル | +4dBu |
最大出レベル | +20dBu |
デジタル出力 | RCA ピンジャック |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
メイン出力 | 左チャンネル |
ダブルトラッキング出力 | 右チャンネル |
フォーマット | IEC60958-3民生用規格準拠(S/PDIF) |
【MIDI】
MIDI入力 | DIN5ピン |
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MIDI出力 | DIN5ピン |
【フットスイッチ】
フットスイッチ入力 | 標準ホンジャック |
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電源 | AC100~240V、50/60Hz(ACアダプター PS-P1220E) |
消費電力 | 4W |
質量 | 2.0kg |
外形寸法 | 482.6(幅)×45(高さ)×155.3(奥行き)mm |
【性能】
周波数特性 | 20Hz~20kHz、±0.5dB(MIC IN→LINE OUT、JEITA) 20Hz~20kHz、±0.5dB(LINE IN→LINE OUT、JEITA) |
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S/N比 | 98dB以上(MIC IN→LINE OUT、JEITA) 98dB以上(LINE IN→LINE OUT、JEITA) |
歪率 | 0.008%以下(MIC IN→LINE OUT、JEITA) 0.008%以下(LINE IN→LINE OUT、JEITA) |
ダイナミックレンジ | 100dB以上(JEITA) |
主なパラメーター
【マスターモジュール】
・プリセット数プリセットの種類 | 数 |
---|---|
ボーカルプリセット | 17 |
ドラムプリセット | 4 |
ベースプリセット | 3 |
インスツルメンツプリセット | 5 |
スペシャルエフェクトプリセット | 2 |
ユーティリティプリセット | 4 |
【マイクモデラーモジュール】
・Source Mic音声入力に叱っているマイクを選択することで処理を最適化します。
・マイクタイプ
Shure SM58 | Shure SM57 |
---|---|
Shure Beta 58a | Shure KSM 32 |
Audio Technica 3035 | Audio Technica ATM31 |
Audio Technica ATM41a | Audio Technica 4050 |
Rode NT1 | Rode NT2 |
Rode NT3 | CAD M177 |
CAD E200 | CAD E350 |
Hand-held Dynamic | Studio Dynamic |
Wireless | Small Diaphragm Condenser |
Large Diaphragm Condenser |
どのマイクの音に変えるか選択します。
・マイクタイプ
Hand-held Dynamic | Studio Dynamic |
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Small Diaphragm Condenser #1 | Small Diaphragm Condenser #2 |
Large Diaphragm Condenser #1 | Large Diaphragm Condenser #2 |
Large Diaphragm Condenser #3 | Drum Mic - Kick |
Drum Mic - Snare | Drum Mic - Cymbal |
Telephone |
【オートチューンモジュール】
・Scale
25プリセット。スケールを選択します。
プリセットの種類 | 数 |
---|---|
クロマチック | 1 |
メジャー | 12 |
マイナー | 12 |
【コンプレッサー/ゲーとモジュール】
・コンプレッサー
Threshold | -36dB~0dB |
---|---|
Ratio | 1.0:1~99:1 |
Attack Time | 1~200ms |
Release Time | 1~200ms |
Knee | 0(ハード)~100(ソフト) |
Threshold | -90dB~0dB |
---|---|
Ratio | 1.0:1~99:1 |
Threshold | -60dB~0dB | ||
---|---|---|---|
Ratio | 1.0:1~99:1 | ||
Attack Time | 0~200ms | ||
Release Time | 20~2,550ms | ||
Hi-Pass Frequency | 2,971~20,000Hz ディエッサーのトリガーとなる入力音のハイパスフィルター周波数を設定します。 |
【イコライザー/アウトプットモジュール】
・イコライザー数2(EQ1,EQ2)
・タイプ
ローシェルビング、ハイシェルビング、ピーキング、ローパスフィルター、バンドパスフィルター、ノッチフィルター、EQ1、EQ2それぞれにおいて以上からタイプを選択します。
・ローシェルビング
ゲイン | ±18dB | |
---|---|---|
カットオフ周波数 | 20~20,350Hz | |
スロープ | 2dB/oct(S=0.3)~12dB/oct(S=2.0) |
ゲイン | ±18dB | |
---|---|---|
カットオフ周波数 | 20~20,350Hz | |
スロープ | 2dB/oct(S=0.3)~12dB/oct(S=2.0) |
ゲイン | ±18dB | |
---|---|---|
カットオフ周波数 | 20~20,350Hz | |
Q | 0.1~10.0 |
ロールオフ | 6dB/oct、12dB/oct | |
---|---|---|
カットオフ周波数 | 20~20,350Hz | |
Q | 0.1~10.0(12dB/oct時のみ) |
ロールオフ | 6dB/oct、12dB/oct | |
---|---|---|
カットオフ周波数 | 20~20,350Hz | |
Q | 0.1~10.0(12dB/oct時のみ) |
カットオフ周波数 | 20~20,350Hz | |
---|---|---|
Q | 0.1~10.0 |
カットオフ周波数 | 20~20,350Hz | |
---|---|---|
Q | 0.1~10.0 |
モノミックス | 0~50%、ステレオ(ダブリング時の出力方法を設定します。) |
---|